月と太陽

年が明けようとしている。

ダイニングテーブルには、そこら辺で売っているようなオードブルなんかよりも豪華な料理が並んでいた。

どれもお母さんの手作りだ。

テレビでは、毎年年末恒例の歌番組が流れていて、料理をつまみながらそれを観た。

今日は久しぶりにお父さんも一緒に食卓を囲んでいる。

普段帰りが遅いお父さんは、なかなか一緒にご飯を食べる機会がないのだ。

それから、今日は涼も一緒だ。

日下家で年越しをするらしい。

ご飯が食べ終わると、わたしとタケル、亜利沙と涼はテレビ前のソファーに集まり、テレビを観た。

お父さんとお母さんは、ダイニングでワインを飲んでいる。

お父さんとお母さんが喧嘩をしているのをわたしは見たことがない。

いつもお互いを思いやり、尊敬し合っているように見えて、わたしはそれに憧れていた。