月と太陽

お風呂から上がると、わたしはバスルームの棚に置いてあったバスローブを着た。

こんなの着たことなんてないが、パジャマがないのだから仕方ない。

バスルームを出て部屋に戻ると、椅子に座り窓の外に目を向けるタケルの姿が見えた。

バスローブ姿の自分が更に恥ずかしくなる。

タケルはわたしの気配に気付くと、こちらに顔を向けた。

「着替えがないから、着てみたの」

わたしはモジモジしながらそう言った。

タケルは微笑むと「似合ってる」と言って立ち上がり、わたしのそばまで歩み寄って来た。

そして、わたしの手を取り、見上げるわたしを見つめた。

わたしもまた、タケルを見つめ返した。