月と太陽

自分でも、なんでそんなことを言ったのかわからない。

ある意味、恥ずかしいことを言っているようにもとれて、自分で照れてしまった。

けれど、その言葉に偽りはない。

もし、その時が訪れてもいいと思っている。

その行為自体に不安はあるが、タケルとなら乗り越えられる気がしたのだ。


「わぁ〜、綺麗」

窓の外に広がる夜景に目を奪われた。

輝くイルミネーションに、クリスマスイヴを演出しているように優しく降る雪。

すると、後ろからタケルの腕に包まれた。

わたしはその腕に自分の手を添えた。

「綺麗だな」

耳元で響くタケルの声にわたしは頷く。

「しずくの方がもっと綺麗だけど」

そう言って、タケルはわたしから離れた。

振り返ると、タケルは背を向けて歩き出していて「ちょっとシャワー浴びて来る」と言うと、バスルームに入って行った。