月と太陽

「こんな素敵なホテルに泊まるの初めて」

わたしはそう言って、タケルの隣に腰を掛けた。

「大丈夫か?」

「うん、大丈夫。タケルと一緒なら。少しずつ、新しい場所に慣れることも必要だからね」

わたしの言葉にタケルは「そうか」と微笑むと、そのまま後ろに倒れ込んだ。

「心配するな、しずくの嫌がることはしないから」

天井を見上げながら、タケルが言った。

わたしは少し恥ずかしくなって、クスッと笑った。

「タケルにされて嫌なことなんてないわ」

そう言うと、タケルは何だか恥ずかしそうに微笑んで、ベッドから身体を起こした。