月と太陽

「でも、何かしたいの。何か買うのは無理そうだから、何かわたしに出来ることはない?一緒に居る、以外で」

わたしの言葉にタケルは「ん〜」と唸った。

そして、しばらく唸ったあと「あった」と呟いたのだ。

「何?言ってみて」

わたしが尋ねると、タケルは目を細めて微笑み「その時になったら教えるよ」と言った。


タケルの誕生日は、クリスマスイヴだった。

もう冬休みに入った為、気兼ねなくお祝いすることが出来る。

当日、昼間は2人で出掛けた。

いつもと変わらぬデートだったが、周りはカップルだらけでクリスマスムードだった。

イルミネーションが並び、夜になったら綺麗なんだろうなぁ、と想像した。

日も暮れ、わたしたちは亜利沙、お父さんとお母さんと合流した。

亜利沙が選び、予約したレストランへ向かう。

それは綺麗なホテルの中にあった。