月と太陽

わたしをギュッときつく抱き締めるタケル。

耳に聞こえてくるタケルの鼓動はとても速く、相当疲れていることがわかった。

わたしはタケルを見上げた。

タケルは唇が切れ血が出ていて、腫れているのか頬も少し赤い。

病み上がりでまだ本調子ではないはずなのに、わたしを守るために奴らと闘ってくれた。

そう思うと、胸が締め付けられるように苦しくなった。

すると、タケルがわたしから視線を別の場所に移した。

わたしはタケルの視線の先を見る。

そこには、血だらけの幸ちゃんの姿があり、わたしたちを見ていた。