月と太陽

「あとでデートの話、聞かせてよね」

梨子がわたしの隣にやって来て、そう呟いた。

わたしたちの視線は、奴らに集まる。

校門前だと、先生たちの邪魔が入るだろうと、人目につかない川付近の草むらに場所を移動させた。

奴らは相変わらず不敵な笑みを浮かべていて、だらしなく穿いているズボンのポケットに手を突っ込み、片足に体重をかけるように立っている。

睨み合いが続く中、先に口を割ったのはロン毛男だった。

「さっきも言ったが、しずくちゃんを俺らに寄こせ」

「断る」

ハッキリと拒否をしたのは匡人だ。

「しずくちゃ〜ん、幸ちゃんをフったんだってな!あいつ、落ち込んでたぜ」

「あいつがそこまでこだわる女なんだから、さぞかしいい女なんだろうな〜」

奴らはそう言って、ケラケラ笑う。

しかし、その表情はすぐに消え、奴らはわたしたちを睨み付けた。