月と太陽

タケルはわたしの首元に視線を下げた。

そして、触れた。

わたしの胸元で光る三日月のネックレスに。

「毎日つけてくれてるんだな」

「もう、これはわたしの一部よ」

タケルはもう一度視線を上げて、わたしを見た。

熱で少し赤くなったタケルの頬が緩み、優しく微笑んで、三日月に触れていた手がわたしの髪を撫でる。

わたしはドキドキしながら、黙っていた。

身体がだんだんと熱くなる。

でもこれは熱のせいじゃない。

髪を撫でるタケルの手が、わたしの頬に触れた時、タケルは言った。

「しずく、目を閉じて」