月と太陽

帰宅したわたしたちは、すぐに温かいお風呂に入り身体を温めた。

しかし、身体を温めたはずなのに寒気がする。

気のせいかと思いつつ、その日すぐに部屋に戻り、ベッドに横になったが寒くてなかなか寝付くことが出来なかった。


次の日、わたしは熱を出した。

熱を出したのは、わたしだけではなくタケルもだった。

熱を出すなんて、いつぶりだろう。

身体が熱く、ホワホワして変な感じだ。

午後から用事があるお母さんは、出掛ける前にお粥を作って部屋に持って来てくれた。

お母さんのお粥が美味しいことは知っている。

食べるのは、これが二度目だ。

「食べ終わったら、机の上に置いておいて。帰って来たら下げに来るから。ちゃんと寝てるのよ」

お母さんはそう言い残し、出掛けて行った。

シーンと静まり返る部屋。

お父さんと亜利沙も仕事で留守だから、家の中にいるのはわたしとタケルの2人だけだ。

病人が2人の家の中なのだから、静かで当然かもしれない。