月と太陽

お昼のハンバーグがまだ残っているのか、わたしはお腹が空いていなかった。

一応、入ったお店でたらこパスタを注文したが、食べ始めてみるとあっさりと食べられてしまった。

たくさん歩いたせいだろうか。

完食してしまった自分にビックリだ。

すると、タケルが窓の外を見て「あっ…」と声を漏らす。

わたしも窓の外に視線を向けると、さっきまで顔を出していた青空を厚い雲が覆っていた。

雨が降る。

そんな天気に変わっていた。


案の定、雨が降ってきた。

わたしたちは、傘を持っていない。

お店の入口で2人揃って空を見上げたが、雨が止みそうな気配はない。

「走るか」

そう言って、タケルはわたしの背中に手を添えた。