月と太陽

「見ないで!」

わたしは咄嗟に顔を手のひらで覆った。

タケルの驚く気配を感じた。

「わたし…、酷い顔なの」

わたしがそう言うと、タケルはわたしの手を顔から退けた。

目の前には、寝起きだというのに爽やかな顔をしたタケルがいた。

こんな顔を好きな人に見られるだなんて最悪だ。

「ねっ?酷いでしょ?」

か細い声でわたしは言った。

そんなわたしの言葉にタケルは笑って、首を横に振った。

「そんな隠すことないだろ」

「だって、こんな顔見られるだなんて恥ずかしいじゃない」

「俺はどんなしずくでも好きだ」

そう言って、タケルは微笑んだ。