月と太陽

次の日の朝。

目覚めると、頭の中がホワホワとして不思議な気分だ。

つい、こないだまでの夏休み気分が抜けていないわけではない。

昨夜のことを思い出すと、顔を熱くなる。

抱き締めてられたあの感覚が、今でも身体に残っていた。

顔を洗うため部屋を出ようとすると、ふと鏡に映る自分が目に入った。

泣いたせいか、顔が浮腫んで酷い顔だ。

化粧で誤魔化せるだろうかと心配しながら、部屋を出ると、同時に隣の部屋のドアも開いた。

出て来たのは、もちろんタケルだ。

わたしはこの顔を出来るだけ見せないように俯いた。

「おはよう」

タケルからの挨拶に、わたしは「お、おはよう」と更に俯く。

そんなわたしの行動を変に思ったのか、タケルは「どうかした?」と言いながら歩み寄って来ると、わたしの顔を覗き込んだ。