月と太陽

この涙の意味は、自分でもわからなかった。

一粒溢れ落ちると、次から次へと溢れてくる涙。

頬をつたい、顎へと集まって、わたしの手の甲に落ちる。

すると、温かいものがわたしの頬に触れた。

それは、タケルの手だった。

「自信なんか無くていいよ。相応しいかどうかじゃない。俺は、ずっとしずくのそばに居たいし、居てもらいたい。それじゃ、駄目か?」

わたしは顔をくしゃくしゃにして、首を横に振った。

きっと、今のわたしはとてつも無く不細工だ。

けれど、そんなことはあまり気にならなかった。

自分を受け止めてくれる人が目の前にいる。

それが「嬉しい」という言葉では収まらない程、心から溢れて身体を震わせた。

誰か、この気持ちを表す言葉を作ってはくれないだろうか。

タケルはそっと優しく抱き締めてくれた。

初めて感じる「幸せ」の感覚。

わたしもぎこちなく、彼の背中に腕を回した。