月と太陽

「あいつらのせいだな…」

タケルは俯いてそう呟いた。

わたしもそう感じているため、何も言うことが出来ず、自分の膝辺りに視線を落とした。

「あいつとは…連絡取ってるのか?」

訊きずらそうにタケルが言った。

タケルが言う「あいつ」とは、きっと幸ちゃんのことだ。

「ううん、連絡してない」

わたしの返事にタケルは、安心したかのような柔らかい声で「そうか」と言った。

少しの間、沈黙が流れた。

外から聞こえる車が通り過ぎていく音がやけに大きく聞こえる。

沈黙を破ったのは、タケルだった。

「…あのさぁ」

わたしはタケルの声に顔を上げた。

タケルは俯いたままだった。