月と太陽

それからすぐに、ドアからノックする音がした。

わたしはすぐにドアを開けた。

「いらっしゃい」

わたしはTシャツにスウェット姿のタケルを迎え入れた。

タケルは軽く部屋を見渡すと、デスクの華奢な椅子を引き、そこに腰を下ろした。

わたしはタケルに気付かれないように、紙切れをギュッと握り締め、パジャマのスボンのポケットに押し込んだ。

「体調はどうだ?」

タケルがわたしに尋ねる。

わたしはベッドに座ると「まぁまぁかな」と答えた。

「無理してないか?」

「ん〜…、息苦しくなるのは増えたけど、大丈夫。何とか落ち着かせることが出来るようになってきたから」

わたしの言葉に悲しげな表情を浮かべるタケルだが、どことなく怒りも見え隠れしていた。