月と太陽

卒業式があった日、お母さんはお父さんと待ち合わせをしていた。

会うのは2ヶ月ぶりだったらしい。

そしてその日、待ち望んでいた時が訪れる。

お父さんからプレゼントを渡されたのだ。

お父さんは帰宅してから開けて欲しいと頼み、お母さんは帰宅してから真っ先に自分の部屋へ向かって、長方形の箱を開けたと言った。

その中には、今はわたしの胸元で光る三日月のネックレスが収められていた。

そのネックレスには、説明書がついていた。

使われている石は「ムーンストーン」であること。

ムーンストーンには、渡した人と渡された人の絆を深めてくれる力があること。

恋愛成就にも効き目があること。

心を癒す力があること。

色々と効果が書かれていたが、その一番下には、手書きでこう書かれていた。

「これを渡した人は、渡された人のことを大切に想っている」