月と太陽

日下家に帰宅したわたしたちは、簡単な「お疲れ様会」をした。

コーラやオレンジジュースで乾杯をし、お母さんの自慢の料理でお腹を満たす。

この家に住むようになってから、ちゃんと毎日食事を摂るようになったせいか、治ることのなかった肌荒れが落ち着いてきた気がする。

きちんと食事を摂ることが大切なことなんだと、実感できた。

時刻は夜の8時を回った。

匡人と梨子が帰宅するため、亜利沙が車で送って行くことになった。

今日は涼も自分の家に帰ることにするらしく、亜利沙と共に家を出て行った。

リビングでは、ソファーで寛ぎながらテレビを観るタケルが欠伸をしている。

お母さんは食器の後片付けでダイニングとキッチンを往復していた。

「手伝います」

わたしは洗い物を始めようとしているお母さんに話し掛けた。

お母さんは微笑むと「じゃあ、わたしが洗うから布巾で拭いてもらえる?」と言った。