月と太陽

「青学の奴が、あんなとこで何してんだ?また喧嘩売りに来たのか?」

眉間にシワを寄せ、幸ちゃんを睨みながら匡人が言った。

そうこうしていると、幸ちゃんがわたしたちに気付き、こっちを向いた。

匡人と涼、そしてタケルが身構えたのを感じた。

「青学って、何?」

わたしは小さな声で亜利沙に尋ねた。

亜利沙は険しい表情で「青空学園の略よ。柄の悪い奴らが集まった男子校」と答えてくれた。

幸ちゃんが、柄の悪い男子校にいる?

わたしには幼い頃の幸ちゃんの記憶しかないが、それでも何だか信じられなかった。