月と太陽

「亜利沙の血は美味しそうだ」

怪しげにこぼす涼の言葉にゾッとした。

涼は亜利沙の顔に自分の顔を近付けると、耳元で何かを囁いたようで、亜利沙は笑いながら涼の肩を叩いた。

校舎を出たところで、突然みんなの顔から笑顔が消え、足が止まった。

わたしもつられて足を止める。

みんなの視線がある一点に集中していることに気付き、わたしもその方向を見た。

「青学の奴だ…」

そう呟いたのはタケル。

そこには、門に背を付けて立っている幸ちゃんの姿があった。