月と太陽

教室へ戻ると亜利沙が居た。

受付の手伝いをしてくれていたようだ。

亜利沙の美貌のおかげで、繰り返しやって来る男たちがいたと麗佳が言っていた。

売り上げは予想以上だった。

それを使って簡単な打ち上げをしようということになったが、わたしたちは参加せずに帰ることにした。

自分たちだけで「お疲れ様会」をするつもりだからだ。

「最高だったわね、匡人のフランケン」

目を細め、クッと口角を上げて亜利沙が言う。

匡人は梨子の肩に腕を回すと「食べてやろうか?」と言った。

「遠慮しとくわ。あたしは涼に食べられることにするから」

亜利沙はそう言うと、涼の腕に自分の腕を絡ませた。