月と太陽

「あれ?…しずく?」

ヘラヘラした男子生徒の肩越しに見える男の顔。

ヘラヘラした彼と同じ制服を着ているから、同じ学校の人ではなさそうだ。

「しずくだよな?」

一歩前に出てきた彼は、嬉しそうに明るい表情を浮かべて言った。

切れ長の目に小麦色の肌。

そして、口元に小さなホクロが一つ。

幼い頃の記憶が蘇ってきた。

「…幸ちゃん?」

半信半疑で恐る恐る尋ねてみる。

その彼は瞳を輝かせ、大きく頷いた。