月と太陽

そのあと、登校中にわたしが泣いていたわけをタケルは何度か訊いて来た。

けれど、亜利沙から聞いたあの話で泣いたなんて、とてもじゃないけど恥ずかしくて言えない。

「これがあるから平気よ」

三日月に触れながらそう言うと、タケルはそれから理由を訊くのをやめてくれた。

そして、学校祭が始まる。

予定通り匡人はフランケンシュタインに、涼は吸血鬼。

2人共、似合い過ぎていて笑えた。

特に涼なんて、本物ではないかと錯覚するほどだ。

わたしは匡人に渡された衣装に身を包んだ。

わたしの衣装は、真っ白い着物。

雪女だ。