小さな庭の周りに咲く、綺麗な桜。

風に乗る桜を追い越していくと、
そこにあった。


白いテーブルに乗るそれはいつかの約束を思い出す。


手を伸ばすとそれは、かすかに光り消えてしまう。


あの時、

「ごめんな…」

そう言って涙を堪える君がいた。



そして今、君が知らない時間がゆっくりと……しかし着実に過ぎている。