ノロノロと着替えていたら、あっという間に10分過ぎてしまっていた。


居間に戻ると、沙由が座り込んでうつらうつらしていた。


「ごめん、遅くなった。何分に出る?」

「うぅ~ん・・・50分でいいよ。
 なったら起こして・・・」


そういうなり目をつぶってしまう沙由。

僕は沙由の横に腰を下ろすと、空中を見つめた。