横の髪を大幅に残して後ろで一つに結ぶと、僕は立ち上がって時計を確認した。

今は11時30分。


もう進まないで欲しいのに、秒針は止まることなく進み、一周したところで長針がカタリと音を立てて傾く。


僕はために溜め込んだ息を思いっきり吐き出して、タンスに手をかけ、服を引っ張り出した。