私は近づいてみることにした


「うわ〜綺麗な顔」


その男の子は必ずといっていいほど、顔が整っていた。


長い睫毛に小顔。


おまけに足も長いし。


座ってなかったらきっとスタイルだっていいんだろう。


あれ、私なにか…


ああっ! 遅刻したんだった!


早く行かないとっ!


また、あの人に会いたいな…


――


「一学期一日目!遅刻とはどういうことだっ!!!」


「ひぃー!」


「1ーA!15番!」


「…はい?」


「だーかーらー!お前のクラスと出席番号だ!」


「はっはぃ!ありがとうございます…」


とんだ災難だ…


今日はなんだ、厄日かっ!?


まず遅刻したのは仕方ないだろう


そのあとが重要なのだ。


この学校は広すぎる!!!!!


職員室が3Fなんて分からないっつの!


…いや普通かもしれないけどそれにしても尋常じゃない広さだ…