「起きなさいって!」


『ん…あと…ちょっと…』


「もう8時よ!?」


『え…あぁ…うん…ってえぇ?!』



のんびりと寝ていた私は。
朝から母に起こされ、ベッドからガバッと起きあがった。



『最悪だ…っ…』



こんな時に限って寝癖が酷すぎる。
軽くメイクをして。
着替えて、歯磨きをして。
パンを口に頬張って家を出た。



『ご、ごめんなさいっ。』


「……おせぇー」


『こ、これでも頑張ったんだって!』


「はぁ?俺を10分待たせといて
んな事よく言えるよな。」



はいはい。凄いですねー。なんて事を言いながら手を叩いてる。


ほんとに頑張って急いできたのに。


こいつは幼馴染の「雄哉(ユウヤ)」
小さい頃からずーっと近所同士で。
高校になった今も、一緒にいる。
小さい頃はもっと可愛かったのに…