右京side
俺の胸に顔を埋める彼女_伊吹蜜。
クラスでは今まで目立たない存在だったし、クールでつんつんしているイメージがあったから近づこうとは思わなかった。
でも、最近は友達もできたみたいでよく笑顔を見せている。
まさか、そんな彼女と接点ができるなんて思っていなかった。
フワッと彼女の髪から香る甘い香り。
頭は最高にいい・・・・でも、どこか抜けてるんだよな。
だって、普通の女子なら俺が男っていうことくらい分かるだろ。
もしくは俺が男だと思っていない?
それもそれで傷つくが。
整いすぎた顔にサラサラの黒い長い髪。
どれも、男をその気にさせる要素は揃っていた。