そのまま、自分の教室で戻ったはいいけど進路委員の仕事をそのままにして右京君を置いてきちゃったし帰るに帰れなくてそのまま夕日が沈むところを眺めていた。
「蜜・・・」
私を呼ぶその声は愛しい人の声ではなかった。
「大丈夫じゃないよな?」
「うきょ・・・くん。」
振り返るとつらそうに私を見据える右京君がいた。
「泣きたかったら泣いておけ。」
ギュッと抱きしめられて右京君の胸に顔を埋める形になる。
でも、もうそんなことどうでもよかった。
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