「紫雨先生!」 果実がはじけるような声が俺を呼んだ。 この声の持ち主は一人しかいない。 「麻矢先生。」 麻矢優妃・・・ 20代後半で俺の大学の先輩。 ちなみに元・・・ 彼女でもある。 今は、きっぱり別れたんだが。 でも、気まずくならないようにお互いある程度の距離で接している。