「大丈夫。どれだけ間違えても悩んでからまわりしても、また、最初から始めてみればいいの。掛け間違えたボタンは最初から掛けなおせばいいの。そのボタンみたいにね。」 そう指差されて自分の服を見る。 ちゃんとすべてが掛けなおされたワイシャツ。 「さ、学校行こう。」 「うん。」 真央が優しく私の手を引いてくれる。 真央のおかげで学んだことがあったような気がした。