あの時は確か、1人で歩いていたんだっけ。 塾帰りで夜道も一層暗さを増す頃、時刻は11時をまわっていた。 「ねっ、そこの彼女♪」 肩をたたかれて後ろを振り返ったのが間違いだった。 「うおっ、すっげえ美少女。やばい、今日は当たりか!?」 「マジやばいな、今までで一番上玉じゃんか。」 うわっ、何この人たち。 にやにや笑ってて気持ち悪いんだけど。