「イブってセンス割悪い。ね、伊吹さんもそう思うでしょ?」 「・・・いや、私は別に。」 「ほら、真央。喜んでるよ!」 井伊さん。 それはないですけどね。 生まれて数十年、あだ名というものをつけられたことがなかったからなんかくすぐったい感じ。 「じゃあ、私は普通に蜜って呼ぶね。私のことは真央って呼んでくれていいから。」 大人びた、野坂さん・・・ ううん、真央はそう言った。