そして、手紙を読んだ俺は、
「バカやろう。美雪との四日間は俺にとっても幸せな時間だったに決まってんだろ‼ それに、礼を言うのは俺の方なんだよ」って言いながら
泣いているような、笑っているような、
なんだか俺自身もよく分からなかった。
そこに母が来た。
だから手紙を見せると、
「ありがとうございました」
と言われた。
どうしてなのか理解できなかったけど、
聞かなかった。
何となく聞いたらつらい思いをさせちまうような気がしたから聞けなかった。
でも、これだけは伝えた。
「俺と美雪はこれまでもこれからも
心友です」

ー完ー