「・・・。」
美友の姿といい、白服の人の姿といい、
なんとなく予想はしてたけど・・・。

「それと、美友はここのキャストだ。
俺は白服と呼ばれているオーナーだ」
「はぁ・・・。
あの、さっきの合格ってどういうことですか?」
「この店で働けるかどうかの審査みたいなものだ」
なるほど、ってあれで何がわかるんだろう?

「そうそう、お前お金足りないだろ」
っ!
「それに、2年間の間に5億を支払うのは
 こういう仕事しか無理だと俺は思うのだが?」
「どうして・・・」
「すまないが少し調べさせてもらった」
どうやって調べたんだろう?
それに、こんな短時間の間にこの人何者なの?

「そこでだ、ここのキャストとして働けば、
 なんとか集まるかもしれないぜ」
「ホントですか!?」
「ああ、あとは、お前の頑張り次第だな」

確かに、今の私が働ける場所がすぐ見つかるとも思えないし、
一年間で集められる金額でもない。

「どうだ。悪い話ではないと思うが?」
「そうですね・・・。分かりました」
「決まりだな」
「私もいるしね」
「美友、接客終わったのか?」
「ええ」

いきなり内気な私がキャバクラのキャストになっちゃった!
私これからどうなるのかな?
うまくやっていけるのかという心配とお金を返済できるのか
という不安でいっぱいだった。

「今日は取りあえず家に帰っていいぞ」
「分かりました」

その日はいろいろありすぎて、疲れたから、すぐに寝てしまった。