話をしながら、歩いていると、
さっきの呼び名の話題になった。
「さっきの二人が呼んでた名前みたいなものは何なの?」
「まあ、うちの店についてからね」

私は気分があまり乗らないから、お店とかにはいきたくないなと思って、
今、聞きたいと思った。
美友の目が店に来いと目で訴えていて、
その話はしないことにした。

そして、歩き始めて、
20分ぐらいたったと思う。
私は凄くきらびやかな部屋の中にいた。

「あいか〜、ここが私の働いている店“peace”よ」
「はぁ」

いろんな人がいて、女の人が特にたくさんいて、
その人たちはみんな着飾っている。
ここはまさかまさかとは思ったけど
やっぱり大人の人が来るところだよね・・・。

それよりも、なんで美友が私をここに連れてきたがっていたのか、
まるでわからん。
「顔になんでってかいてあるわよ」
「だってわかんないんだもん」
「まあ、鈍感なあいかだもの。でも、すぐにわかるわよ。
 ただ、私がもう少し人を増やしたらどうって提案して、
 そこでたまたまあいかが通りかかって、働かせようとしているだけよ」
「やっぱり・・・ね」
ため息しか出なかった。
「そういうこと」

その時、おじさんの言葉を思い出していた・・・。
一年間の間に払わないと私はどうなるんだろう?

案内された、キャストの部屋で話していた。
その部屋の扉が開いて、
「おいっ!美友、指名されたぞ!」
「はーい、今行きます」
「じゃあ、ここからはさっきの
“白服No.3”に聞いてくれる?
 もっと詳しく話してくれると思うわ」
「わかった」
美友が呼ばれて、入れ替わりで白服がこっちに向かって来た。
「さっきは悪かったな。
見ての通りここはキャバクラだ」