「あいかー、先生が呼んでるよ」
「はーい、今行くね」

私は大学一年生で19歳のあいか、って言います。
私のことはみんな口を揃えて清楚だとか、
大人しいとかって言ってるみたい。
容姿はそうだなー、髪が黒くて、
青色のメガネをしています。
チャームポイントはメガネかな。

そして私を呼んだのが親友の美友って言うの。
美友はとても優しくて、
しっかり者で明るくて、友達を大切にするすごくいい人なの。
たまに軽そうに見られたりするみたいだけど・・・。
とにかく、私とは正反対の性格をしているの。
それに、生まれつき茶色の髪で、目がこげ茶色をしていて、
なんだか吸い込まれる感じがする。なんだか、
ほかの人を明るくする魅力を持っている人かな。
友達も多くて、自慢の親友なんだ。
だから、すごく美友のことがうらやましいし、
心から尊敬できる親友で、よく相談していた。

「ねぇあいか、先生になんて言われたの?」
「別にたいしたことじゃなかったよ」
「そっか、ならいいや」
「どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ。それより、最近さ・・・」
「うん」
「世の中危ないこととか色々あるじゃん」
「まぁ、そうだね」
「だから心配になっただけ」
「なにそれ?」
「ううん、気にしないで」
「でも、危険なことにだけは巻き込まれないようにね」

 この時はどうとも思っていなかった会話が、本当に起きるなんて、
あいかは思ってもいなかった。