私は放心状態で去っていく救急車の後ろ姿を見ていた。 音は鳴らさず、サイレンだけが光っていた。 …緊急ではないのだろう。 さっきの隊員さんの 「命に別状はありません!」 …その言葉に私の中の不安はだいぶ小さくなっていた。 中央総合病院… 中央総合病院… 私は頭の中で繰り返しながら、とぼとばと自分の家に向かった。