しかし、暗い夜道のせいか なかなか恵の家までの道程を思い出せない。 駅までの道のりはすぐわかったが、そこからが覚えていなかった。 …確か駅からすぐだったはずなのに! 今は10月の半ば。 夜道は涼しかったが、私は汗だくになりながら走った。 恵、お願い 変なことだけは考えないで! 私は心でそう叫びながら 道を迷いながらも 必死で恵の家をめざした。