「何度も言うけど、俺はもう無理なんだよ。お前とは付き合いきれない。…正直言って重いんだよ。同じクラスの女子と話すのもダメ、週末は必ず会え、電話は毎日絶対3時間以上…
もう、おれ息がつまる。限界だ。」
「い、岩崎…」
まりちゃんも、そこまで恵が彼を束縛しているとは思わず、ビックリして何と声をかけたらいいのかわからなかった。
「…嫌だ!絶対嫌だ!別れない!何でそんな事言うの!めぐの事必要って言ってたじゃん!」
恵は子供のように泣きながらそう叫んだ。
「…出た。『私を必要として。』俺毎日、呪文のように言わされてたよ。それも辛かった。
恵、おれはお前が必要でも何でもない。好きでもない。お前に対する気持ちは全くない。」
「い、岩崎!なにもそこまで…」
キッパリ言い放った岩崎君に思わずまりちゃんはそう言いかけたが、
「石田。優しく言ったって逆効果なんだよ。俺は痛いくらい学んだ。俺の事何と思われても構わない。むしろ嫌ってくれ。
恵、俺と別れてください。」
そう言って、恵の前で岩崎君は頭を下げた。



