あなたの孤独に気づくまで



「…何だか、美樹ちゃんかわいいぞ!」

「へ!?」

石田さんにそう言われて私はビックリした。


「ほんとー!まさか同じヒロキファンであるとは思わなかったー」

ちあきちゃんもそう続ける。


「わ、私可愛くなんかない!石田さんの方がよっぽどかわいい…」

と、言いかけるとすぐに

「こらー。石田さんはナシよ♪呼び捨て難しいなら、まずはまりちゃんから!」


笑いながら人差し指で私を指しながら石田さんは言った。


「ご!ごめんね、…まりちゃん」


私がドキドキしながら答えると4人は
あははと笑った。


「いやー、美樹ちゃん面白い!」

「私たちも苗字で呼ぶの無しだかんね!」


そうやって私も思わず笑ってしまい
5人でキャッキャッしているとき、
私は何だか視線を感じた。


ふと、後ろを見ると教室の入り口から恵がこっちを見ていた。


無表情のその顔が、何だか私を不安にさせた。


次の瞬間チャイムがなり、また授業が始まった。