「沢城くん、病気だったんだね…。
8月に亡くなってたなんて、お葬式に参列できなかったね……」



ポツリポツリと私の隣で陽奈が呟く。




「ソラ、あんた大丈夫なの?」



「…なにが?」




そう呟いた私の表情を見て、陽奈が息を呑んだのがわかった。



二の句が継げず、弱々しく微笑んだ私に。




陽奈は、これ以上この話題に触れてこなかった。