「俺のカメラ、壊されそうになったし」 気遣うような手つきで頭を撫でられ、その先輩の優しい仕草が涙を誘う。 「…せ…ん、ぱ…い…」 声にならない微かな音を発した私に、目尻を下げた先輩は優しく笑った。 「勉強、頑張れよ! 看護師になるんだろう?」 その言葉に、また胸が詰まって。 うん、うん、と黙って頷くだけの私をひとり残し、先輩は部室を立ち去った。