「何で産まれてきたのよ」

、、これ聞くの何回めだっけ?

「早く消えて、、、」

ため息混じりにお母さんはいつもそういいながら、私を傷つける。心も身体もズタズタに。

「ごめんなさい。」

それだけを私は繰り返す。
前は言い返してたけど、もうそんな気力さえ起こらない。

痛みに耐えながら、耐えれば終わるから、、、

息が苦しくなってきたころに、
「分かったならいいわ。」

と、お母さんは家を出た。

私は自分の部屋へ戻る。

私のお母さんはいつもそうだ。何か嫌なことがある度に私に暴力をふるう。

お父さんは私が3才の時に家を出た。そのせいか、お母さんは 毎日の様に違う男の人と遊んでいる。
家にはほとんど帰ってこない。

私はこの生活が嫌だった。
でも、今は慣れた。
こうやって、1人で怪我の手当てをするのも、罵声を浴びせられるのも、1人でご飯を食べるのも、全部全部慣れた。


「あ、、、」

今日は4月5日。

「明日から3年生か、、、」

明日から中学校生活最後の3年生の始まりだ、、、