なんで、素直にでたんだろうか。


俺はこんなによわってたのか?



でも、伝えられたよ。


「言うの…おそいよっ…!」


そういいながら泣きじゃくる雪乃が、愛しく思えた。


次の瞬間、二人の唇は磁石のように引き寄せられた。



感情が抑えられなかった。



「ん……。」




しばらくその甘い感覚に酔いしれ、あらためて元にもどったのだと実感した。