「わぁー!!」
三週間ぶりに外に出たんだ!!
とても空気が美味しい。
「おいっ、そんなにはしゃいだら、
転ぶぞ」
「すっごーい!!あっつーい!!」
なぎさちゃんの注意を無視して、
走り回る。
「あー!!あそこに、猫さんがいるよ!」
…ドンッ!!!!!!!!
ん?!
気づけば、女の子が地面に尻餅をついていた。
その周りには、おそらく彼女のカバンから出たと思われる、
メイク道具やお財布、ペンなどが散らばっている
「あああっ!!すいませんすいません!!
大丈夫ですかっ?!」
「ったく、だから言っただろ」
私となぎさちゃんは
落ちている物を拾いながら謝る。
「あ、ありがとう。でも、大丈夫だよ、自分で拾うから」
うわっ、超優しい子!
彼女は自分の自分の物を
カバンのなかにキレイに収めた。
「あ…!!」
よく見ると、彼女の手にかすり傷が!!
「大丈夫よ、これくらい。」
カバンの中からポーチを取り出すと、
さらに中から絆創膏を取り出した。
「せめて、
わっ私に貼らせてください!!」
「え…」
あれ?変なこと言っちゃった?

