「か…ちゃ…」
…?
「美香ちゃん!美香ちゃん!」
え?
「美香ちゃん?!」
あれ?ここは?
私の病室…?!
「よかった!!
美香ちゃんったら、ソファで横になって…目を覚まさなかったのよ」
えっ?!
窓の外をみ見ると、気がつけば夜だ。
「大丈夫、
今、なぎさくんに連絡するね」
「えっ?!ちょ…」
私は山本さんを呼び止める。
「なぎさちゃんには…言わないで…」
「えっ?どうして…」
「そのことなぎさちゃんが知ったら…」
私が目を
覚まさなかったなんて知ったら…
なぎさちゃん、とても心配する。
明日退院できなくなる。
もうちょっと休めって
言われてしまうから。
そのことを、山本さんに伝えた。
「うん…わかったわ…
明日までに元気になってね。
明日、退院できるといいね」
「ごめんなさい。
ありがとう…山本さん」
山本さんは、優しい…。

