「ちょっと!なぎさちゃん?!

舞さんが何か話そうとしてたよっ!」

「…どうでもいいだろ。

多分俺たちには関係ない話だ。

こんなことしてたら、
飯の時間がなくなる」

…なんかおかしいよ、なぎさちゃん。

なぎさちゃんは、
そんな理由でこんなことしないもん。

なんか知っているの?

もしかして…

「…なぎさちゃん、私に…

隠し事…してたりしないよね?」

「るせぇ!
…してるワケねーだろっ‼」

やっぱり何かおかしいって…。

絶対に何か隠してるよ…

「なぎさちゃっ…」

「キャーァァァァアアア‼」

わっ‼何?!

「病弱で可愛らしいお嬢様の
美香様ーっ!

それに、美香様のいとここと、
光学園の王子様‼なぎさくーんっ‼

きゃー‼ドラマみたーい‼」

なんだ…またいつものパターン。

学園中の人につかまるっ‼

ヤバイッ!

「この前、倒れられたんですって?!」

「具合、
大丈夫なんですか?!美香様ー‼

お美しいっ!」

「なぎさ様ーっ‼かっこいい!」

なぎさちゃんは栗色の髪で、
顔立ちが綺麗で…凛々しくて確かにかっこいいけど…

私って可愛い?!美しい?!

「なぎさちゃんっ‼囲まれちゃうよ!」

「分かってる…

ちょっと‼道を開てくれ‼」