見覚えのある顔の人が入ってきた。

「大丈夫?美香さん

この前も朝会で倒れましたよね」

「あー!舞さん!」

どうりで見覚えのあるわけだ。

それに…舞さんが…

同じ学校の人だなんて…。

「わたし、この学園の3年生なの。
あなたたちは、2年生でしょう?」

「あ、はい…」

っていう事は、舞さんは先輩?!

「確か、学級委員の奴だろ」

「なぎさちゃんっ!先輩にそんな口の聞き方しちゃダメだよ!

が、学級委員長?!」

私、この前変な事言っちゃったし…

なぎさちゃんは先輩に向かって…

本当に嫌われちゃったかも?!

「いいのよ、気にしないから」

なんと心のお広い方なんだ‼


「あ、そうだ美香さん、なぎささん、
突然だけど…」

え?!何?!

ーーガタッ

「ごめん、俺たち、飯食いにいくから」

なぎさちゃに無理矢理
手を引っ張られる。

「あっ!ちょ、なぎさちゃん!

ごめんなさい!先輩!」

なぎさちゃん?

どうして先輩の話を無視するんだろ?

ーーガチャ。