ジリリリリリリリリリリリリリッッ!

「きゃー!」

私は
うるさい目覚まし時計の音で目覚めた。

慌てて目覚まし時計のボタンを押す。

ビックリしたー…。

もう朝か…

「なんだよ…
いかにも女っぽい声出すなよ」

「女ですーっ!」

まったく。

なぎさちゃんは…

「おい、もう7時51分だぞ」

「えぇーーーーっ?!」

なんで起こしてくれなかったのー?!

なぎさちゃんはやっぱ冷たい!

「遅刻しちゃうよ!」

でも、食卓の上には

食パンとバターナイフ、マーガリンが置いてある。

「あ、ごはん、用意してくれたんだ。
ありがとう」

「…さ、さっさと支度しろよ‼」

そう、こんなことしてる場合じゃないよね。


私は彼を部屋から追い出して、

他の中学の制服とは違う、

腰のあたりにリボンが付いている、

黒いフリフリのワンピースのような制服を着る。

すごくゴスな制服だなぁ。

机の上に置いてあるコームを取って、

ぱっつんの前髪、背中のあたりまである長くて黒い髪をとかす。


「おまたせっ‼なぎさちゃんっ‼」